Screaming Scanner [Macタコ日記]
「呼んだ?」
と隣の部屋からKちゃんが聞く。
「うんにゃ」
と私が答えると、ものすごい勢いでこっちに走ってきて、
「今!今!向こうの部屋の入口におらんかったか?」
「ずっとこっちにおったけど」
「ウソや!なんか、ドアのとこで『うにゅ〜うみゅ〜』ってわけのわからんうめき声あげとったやろ!また下描きが当たらん言うて泣いとったんちゃうんか!」
「泣いてへんわい」
Kちゃん蒼白になりつつ声を低めて俺に耳打ちする。
「……この家には何かおる……実はな……夕べも、ドアのとこですすり泣くような声がしたんや」
「知らんわ。わしゃ霊感体質じゃないし。見るのも聞くのも君だけや。ほな、下描きの続きやります」
「き、聞いてくれや〜〜〜〜!」
「あ、ひょっとすると、おとうちゃんかも。だったら大丈夫や」
「ぎゃー!」
2時間後。Kちゃんがまたしてもこっちに走ってきた。なんか、半泣き。
「今度は何やねん」
「わかった!わかったで!」
「????」
「スキャナーがスクリームやんけ!」
「はあ?」
「スキャナーが、時々、きーこきーこと軋むんや!ガーガーいう音だけがスキャナーの音やと思ってたから、突然スクリームされてもわからんかったんや〜!」
『え〜ん、よかったよ、怖かったよ』と床にうずくまり脱力するKちゃんを『お前はなんて可愛いやつなんだ、でも、さっさと仕事しろ』と蹴りを入れた私は心霊現象より怖い人ですか。
2003-04-30 08:53
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